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2010年卒院メッセージ|ART女性クリニック
( 匿名希望 ) 33歳

 私は5年前子宮内膜症による腹痛で受診したのがきっかけで、こちらの病院にお世話になっています。初めて受診してから2年の間で、タイミング指導3回、人工授精7回、体外受精・顕微授精1回を行い、その間に3回流産しました。3度目の流産の時は不妊治療することが本当にイヤになり、妊婦さんを見かけただけで気分が落ち込むほどでした。それでも子供を諦められず、不育症の治療(放射線療法)(*夫リンパ球免疫療法)を行うことを決めました。放射線療法を行った後、8回目の人工授精で4回目の妊娠。これでダメだったら諦めるつもりでした。1日1日不安で押し潰されそうでしたが、超音波で赤ちゃんの心拍確認できた時は先生の「ちゃんと心臓動いてますよ。分かりますか?」という問いかけにも返事が出来ないくらい診察台の上で号泣し、先生が何度も「良かったですね」と言ってくださったのに、うなずくのがやっとでした。その後、切迫流産で入院しましたが翌年無事に元気な赤ちゃんを出産しました。
 今回は主人と2人目が欲しいねと話していた矢先に妊娠。本当に驚きました。今回も不育症の疑いがあるため、安定期までこちらの病院にお世話になることになり、無事卒院することになりました。治療中は辛いことばかりでしたが、不妊症にならなければ、不妊で悩んでいる人に対して傷つける言葉を口にしていたかもしれません。一人目の子供を妊娠中、自分の大きなお腹を見て、私が不育症の頃、見かけた幸せそうな妊婦さんの中には、私と同じように、やっとの思いで妊娠した人がいたかもしれないと思いました。もうすぐ2歳になるわが子の胸に私の耳をあて、心臓の音を聞くと今でも幸せな気持ちになります。不育症にならなければ、こんな気持ちにはなれなかったと思います。そして治療中精神的に支えてくれた主人に今でも感謝しています。不妊症、不育症の治療中は精神的にも金銭的にも辛かったですが、それ以上にいろんな事を学ぶことが出来た私にとっては貴重な時間だったと思っています。

2010年04月

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